forget-me-not blog



『ギャラリーフェイク』細野不二彦
ケーブルのブログなので。
アニマックスをご覧の方は、ご存知ではないでしょうか。
「ギャラリーフェイク」

なんとまぁ、私好みのアニメだろう!!と感嘆の声を上げずにはいられない作品です、これは。

アニメと言うものは、今まであまり縁が無かったのですが。
ケーブルテレビに加入してから、めっちゃ見てます(笑)
でも、まだまだアニマックス系のアニメには偏見があって。
いわゆる、アニオタの世界なので、敬遠してたし、
最初、「ギャラリーフェイク」とCMを見たときも、
「芸術への冒涜か!」と思ったような気がしないでもない。
でも、明らかにあの主人公が私の好みだったので。(笑)見てみた。

ビンゴ。藤田ラブです。(笑)
えぇ、大好きだとも。

しかも、このアニメ自体好きだとも。
冒とくだなんて言ってたのが嘘のようだ。
あの手の話は、芸術好きにはヨダレもんだと純粋に楽しい。
なんなら、DVDが出たら欲しいくらいだ。
でも、録画すると言う情熱は無いので何度も見逃してはいる。
あぁ、やっぱりDVDかな・・・。

原作の漫画があることを、途中で気づいて。
本屋で探してみたら。
30巻越えてるし!最近、完結したらしいですが。
でも、30冊は無理ーー!
しかも、どうやら、アニメの方が良さそうな気が。
あぁ、でも話がどれも気になる〜〜〜。

と思っていたら、「作者自薦集」なるものを見つけた。
「ギャラリーフェイク THE BEST」
装丁もなんか凝ってて凄い。
しかも、未発表特別描き下ろしなるものが入っている。
これは買いだな〜。
ってなわけで、買ってみた。
やはり、長期連載作なだけに、絵が古いものもあったりで、
アニメから入った私には、「えー」って思うとこもあるし、
アニメならではの“動き”がない分、物足りなさも感じてしまう。
でも、やっぱ、こういう紙の媒体が、私には一番合ってるのかなー。
と、感じた。

んで改めて読んでみて。
やっぱ、欲しいなぁ、全巻。
あァァお金使いたくないんス。なんか文庫漫画にもなってるみたいだけどさ。
どっちにしろ、お金かかるのは一緒やん!

たぶん、DVD出るよな。
どっちが安いだろうか・・・。

まぁ、とにかく。まだ、購入はどちらにしろ先になると思う。
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安西冬衛「春」
てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った。

『軍艦茉莉』に収録されているんでしたかな。
若干、「軍艦茉莉」というタイトルの詩だと勘違いしていました(笑)

私がこの詩の事を知ったのは、確か大学2年の時で。
なんか、凄い衝撃を受けた覚えがある。
今でも、忘れられない詩の一つなのですが。

今日、たまたま大阪は堺まで就職活動で行ってきて。
ザビエル公園と言う公園の前を通りがかった。
一応、イギリス聖公会ですが、キリスト教の精神を持った学校に通う私。
「へぇ〜」と注目しながら、公園前にある立て看板を見ると。

「園内に安西冬衛の詩碑あり」の一言。

そのままフラッと中に入っちゃった(笑)
お気に入りの詩の詩碑を見つけて嬉しかったので、ここに覚書。
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大江健三郎『死者の奢り』
大江健三郎なんて。
中学高校の教科書に出てくる硬い文章の人、的なイメージしか今まで無かったけど。

ただの読まず嫌いだったの!?と思えるくらい、これは面白かった!
(でも、先生の話を聞いていると、やっぱりそれは思い過ごしでもない感じ。この作品が特異っぽい)

処女作だっけ、デビュー作だっけ。
とにかく、これを彼が書いたのは、20歳の時で、発表したのが21歳。
もう私はこの年齢を過ぎてしまったわけか!!
20歳でこのような小説を書く、というのが、驚愕の境地。

大学の医学部研究用の死体置き場。
死んだ人間が大きな水槽に何十体も犇き(ひしめき)あってホルマリン漬けにされ、それらはプカプカと浮き沈みを行なっている。
それを水槽から水槽に移し変えるバイトをする、という大学生の話。

なんだかなぁ。
面白い、と書いたけど、ただ単に楽しいんじゃないのは、これで分かると思う。
引き付けられる感じ。


文章や、作品の内容、色々な点が分析欲をそそる。
大江の特徴的な言葉遣いは
通常、「〜していて、」と書くところ、「〜してい、」と、“い”で止めてしまう。
この効果は何なのか。
とか。
こんなバイト、ホントにあるのか。とか。

超短篇なので、気になる方は是非、読んでもらいたい。
新潮文庫から出てます。

大江健三郎がよく分かる、というサイト見つけました。
その名も、
若い読者のための大江健三郎ワールド
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ロートレック〜葡萄酒色の人生〜
一週間くらい前に見たのに、ここに書くの忘れてました(汗

ロートレック。
今年の初めに天保山にあるサントリーミュージアムの展覧会行ってきました。

知ったつもりでいたけれど、この映画を見て、「へぇ〜!そうやったん!」と、驚きの事実がいっぱいって感じ。
あれちゃんと史実に合ってるのかな?かなり信じたんだけど(笑)

作中のロートレックの愛人(恋人?)のシュザンヌがめちゃめちゃ綺麗で、惚れた(笑)

シュザンヌシュザンヌと言っていると、どうしても静物画のセザンヌが出てきて、いやいや、違うぞ、と思いながらも、思い浮かべてしまった。

最後の終わり方が重い感じで、まぁ、生涯物だから仕方がないんだけど。
ロートレックの華やかさだけ見ていたかったなぁ、って感じだった。
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谷崎潤一郎『春琴抄』
谷崎作品の中でも、『細雪』と並んで有名な作品ではないでしょうか。
『細雪』とは打って変わって、薄い本になっております。
『細雪』の分厚さに挫けたけど、谷崎作品は読んでみたいの、という人にオススメな一冊。

なんていうか・・・谷崎の女の趣味がよくわかるね!!って感じ(?)
着痩せするタイプの人が好きらしいよ。きゃー。

『谷崎潤一郎』ではなく、『春琴抄』オンリーの研究者がいるぐらい、
色々と解釈し甲斐がある一冊だと思う。
あー、痛いの苦手な人は読んじゃ駄目です。

谷崎は、『細雪』は読んでいませんが、エッセイをいくつか読んでいます。
『阪神見聞録』とか。
以前、大学の都市論の授業で、これを取り上げレポート書いたのです。

谷崎は、関東出身で、阪神間を転々と移住した人ですが。
最初は、関西大批判してました。でも、晩年には好きになってた様で。
その「嫌い」と「好き」の両方、随筆が残っているので、
変わりっぷりが楽しく読めます。

谷崎作品は変態すぎてちょっと・・・という人は、ここから責めてみても良いかも。
随筆は全集に入っています。図書館でどうぞ。
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